今回の株価暴落に関する専門家コメントの4人目は
ケンミレの森田氏です。
【過去記事】
株価暴落(JHE社長コメント)、
株価暴落(三菱UFJ証券藤戸氏コメント)、
株価暴落(カブボットコム証山田氏コメント)『先週の買いチャンスは1日しかありませんでしたし、売りチャンスも1日しかありませんでした。暴落相場の投資方法を知っている投資家は対応出来たと思いますが、ほとんどの投資家は対応不能であったと思います。
株式市場が暴落するということは、短期で大きく儲けられるチャンスということです。この絶好のチャンスを利用するためには、どう考え、どう行動すれば良いかについて、緊急号外レポート第五弾としてレポートします。
ケンミレに2週間前に入社したスタッフは、金曜日に私が買ったと言ってからかどうか分かりませんが金曜日は買うことができました。火曜日の2時半に売ったかと聞きましたら『まだ、売っていない』と言いましたので、今直ぐ売った方が良いと言いまして、彼も売り切ることが出来ましたが、多分火曜日の売りは『背中を押されないと売る決断が出来なかった』のではないかと思います。
最初は買いレポートで、金曜日の緊急号外レポートで2時過ぎにリリース。火曜日は売りレポートを書きましたが、初めての試みで文章というインパクトの弱い武器では限界があったかも知れません。
今回の会員の動きを見ましても、金曜日に買えた人は全会員の1割で、そのうち火曜日に売れた人は33%と3人に一人の割合でした。しかし、今回は二度目となりますから、前回よりも増えるのではないかと思います。何故ならば、多くの人は「金曜日は買えないので火曜日に買おう」と考えていた模様だからです。
ケンミレの会員の方の中で、木曜日で株式組み入れ比率がゼロ%の人の割合は41.5%でした。つまり、暴落のときに株を持っていなかったので「もっと下がれ!」と思える人が41.5%もいたということです。しかし、金曜日に買えた人は会員全体の10%しかいませんでした。残りの人達は火曜日に買おうと思っていたようで、一部の人は電話で『今日はゴルフの練習をしているので、火曜日に買います』と言っていました。
もしマネジメント投資の使い方が理解できていれば、金曜日は怖いから組み入れ比率を20%にして80%の買い余力を残し、また火曜日に下がればさらに20〜30%買おうと考えられますので、金曜日に買うことができます。これが株式組み入れ比率の正しい使い方です。
ここにマネージメント投資の中の『株式組入比率による運用のメリット』があると思っていただきたいと思います。株式組入比率によるマネージメント投資の運用は『自分だけ』でも出来ます。
自分の投資資金総額がいくらで、今買っているのがいくらと分かれば、「買っている金額÷投資資金総額」で株式組入率が分かるからです。例えば、投資資金が500万円で、今買っているのが160万円とすれば、株式組入比率は「160万円÷500万円=32%」となります。
今後の投資戦術、いつ買えば良いか
昨日のNY市場の暴落で、世界の首脳はどう動いたのかと言いますと、来月に中国やインドを含めた首脳会議をするという発表でした。つまり世界の首脳は金融危機と違って、今回の景気後退懸念の問題は『ゆっくり』と対応しても大丈夫だと思っていることになります。
ということは、今晩とか明日中に『株式市場が上昇に転じる材料』が出てくる可能性は低いということになります。
ということは、株式市場は世界の首脳に『景気対策を催促する相場』を起こすことになります。つまり、株式市場が更に下がる可能性があるということであり、今は買い場ではないということになります。
もちろん、人間ですから『突然、気持ちが変わって来週初めに開く』というように変わることもありますが、投資とは『負ける確率を減らし、勝つ確率が高い時にだけ投資する』ものですし、今回買えなかったとしても、また買いチャンスは訪れますので、焦る必要はありません。
では、いつが買い場となるのか
暴落相場の買いタイミングのヒントはいつも同じです。それは政治家のコメントと市場の反応のキャッチボールのなかにあります。
政治家がこれでどうだという案を発表し、市場が駄目と思えば更に株式市場を下落させます。昔のグリーンスパン議長は『このキャッチボールを行わせなかった=市場に先行して、市場をコントロールするのがFRB議長の仕事』と断言していました。
政治や官庁が株式市場にコントロールされる展開になりますと、株式市場はカサに掛かってきますので政府のコントロールの外側に飛び出します。飛び出す前に事前コントロールするのが一番コストが掛からない方法だとも言っていました。
したがって、買い場は政治家と市場のキャッチボールで決まるということは『投資家は、いつ買い場が来ても対応出来る準備をする』ことだけが、買い場が来るまでにすることと言うことになります。
漠然とした想定ではありますが、来月初めという政治家のコメントに対して市場はノーと言っていますので、次は政治家がどういうコメントを出すかですが、徐々に首脳会議の日が早まり、更に『何をするべきか』ということも煮詰まるまでは『市場は不安定な動きを繰り返す』ことになると思います。
買えなくても『損はしません』が、早まって買って下がった時には損をしますので、落ち着いて対応するべきだと思います。
自分で探す場合には、先週から申しあげた銘柄選びのポイントを思い出して、銘柄探しをしていただきたいと思います。そして、何より大切なことは、いつ政治家が方向転換しても対応出来る『銘柄の準備と心の準備をしておく』ことです。
勝者は『理想的な相場展開が来た』と喜んでいると思いますし、敗者は地獄を味わっていて、株式市場なんか見たくもないと思っていると思います。ぜひ、レポートを参考にして『株式市場の暴落を喜べるような投資方法』を取っていただきたいと思います。
レポート担当:ケンミレ株式情報 森田謙一』
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