『酸素ボンベを使わずに8000メートル級の山を踏破するなど世界的に有名なクライマーの山野井泰史さん(43)が、自宅近くの東京都奥多摩町原で早朝ジョギング中にクマに襲われ、重傷を負った。襲ったクマは2頭で、親子とみられ、地元猟友会が行方を捜している。現場は奥多摩湖の北側に位置し、民家から100メートルほど離れた山道。倉戸山(1169メートル)への登山口があり、観光客の出入りも多い。東京でクマが人を襲った事件は2年ぶりだ。
観光地・奥多摩でクマが人に危害を加えるなんて、ちょっと恐ろしいが、「別に不思議なことではない」と言うのは札幌市の北海道野生動物研究所所長で、“クマ博士”こと門崎允昭氏(農学博士、獣医学修士)だ。
「人が住めるように山間部が開発され、いくら地形と環境が変わっても、かつてそこを行動範囲にしていたクマの“匂い”は消えません。その匂いにひかれてクマはやってきます。大人のクマなら人の姿を見たら、自ら姿を隠しますが、山野井さんの場合、親子グマだったのが運が悪かった」
運悪くクマにでくわしたら、「死んだふり」や「ガススプレー噴射」は効果はない。
「有効なのはクマに“話しかける”こと。“なんでこんなところにいるんだ”とか“近寄るな”など大声で言う。クマは非常に耳がよく、おどおどし、退散してしまうことが多い。私もこの手で何回も危機を脱しました。慌てて逃走すると命を落としかねません」(門崎所長)
安全と思える場所でもクマに出合うことがあると“覚悟”すべきかもしれない。』(日刊ゲンダイ2008年9月18日掲載)
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北海道に住んでいますが、死んだフリが有効でないのは知っていても、せいぜい歌を歌ったり、鈴を鳴らしながら歩いたり、1本1万円の熊撃退スプレーしか知らなかったのですが、大声で話しかけるのも有効なんですね!